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「パリミュージアムパス」って必要?使って分かったメリット・デメリット

パリ観光を計画している方なら、パリミュージアムパス(PARIS MUSEUM PASS)をおすすめします。今回は、パリ市内と郊外にある約60か所の美術館や施設を自由に出入りできるパリ・ミュージアム・パスを、使用してみてわかったメリットとデメリットと共にレビューします。

  • 2日券、4日券、6日券がある
  • 4日券がおすすめ
  • 任意の期間内なら、対象施設への出入りが何度でも自由
  • チケット購入待ちの列に並ばなくて良い
  • 入館待ちの列には並ばなくてはならない

パリ ミュージアムパスとは

パリミュージアムパスは、任意の期間中に対象となる施設へ何度でも出入りが可能な、超便利なチケットです。サイズは思ったより小さく、持ち運びにも困りません。

使用できる施設は、パリの3大美術館といわれるルーブル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥーセンター(国立近代美術館)をはじめ、凱旋門に登れたり、郊外のヴェルサイユ宮殿も入れたりと、非常に多くの施設が対象になっています。

種類は、2日券、4日券、6日券です。6日券はフランス限定なのか、日本では取り扱っている場所を見つけることはできませんでした。

気になるお値段は次の通りです。

  • 2日券:48€(ユーロ)
  • 4日券:62€
  • 6日券:74€

何日券を買えばいいの?

ズバリ、4日券をおすすめします。

なぜかというと、2日券では元を取ることが難しく、6日券の場合は日本で購入していくことができない(?)からです。(私は6日券を日本で見つけることが出来ませんでした。)

6日間は、有効期間が長いので、元を取るのが簡単です。私は、美術館をゆっくりじっくりまわりたい方にはとてもおすすめできると思います。しかし、例えばルーブル美術館は通常の入場券でも再入園できるため、一日に何度も再入園したところで元が取れるわけではありません。何日券を買うか計算し、旅程と相談しながらご検討ください。

さて、ミュージアムパスですが、日本で購入して手元に置いておくか、支払いは旅行前までに済ませて現地で受け取ることをおすすめします。なぜなら、現地で売り場を探して購入する手間が省けるからです。ちなみに私は、旅行会社で手配し、現地支店にて受け取りました。

ミュージアムパスの使い方

裏面右上に、有効期限の記載があります。何日券を買うかによって、有効期限内の、任意の日数使用できます。

使う前には、裏面に消えないサインペンなどで、しっかりと日付と名前を記入しましょう。どこに何を書けばよいか、フランス語と英語が併記してありますので、わかるとは思いますが、下記を参考にしてください。

  • Jour Day:日
  • Mois Month:月
  • Annee Year:年
  • NOM SURNAME:苗字
  • PRENOM NAME:名前

使用方法は簡単。各施設のスタッフに見せるだけ、もしくは裏面のバーコードを読み取ってもらうだけです。どちらかというのは場所によって違いました。

ミュージアムパスのメリット

私が思う一番のメリットは、なんといってもチケット購入列に並ばなくてよいことです。有名な美術館はとにかく混雑します。朝一番がおすすめですが、ホテルからの距離や、旅程によってはそうもいかないでしょう。

少しでも混雑を避けるために活躍してくれるのが、このミュージアムパスです。チケットの購入列に並ぶ必要なく、入場口へ進めます。また、チケットを買うにも、どこで買えば良いのか、支払いをどうするのか、ある施設へ行くたびに困るようなこともありません。

もう一つのメリットとして忘れてはならない点は、お得であることです。例えば、私は4日券で次のように使用しました。

<美術館>
・ルーブル美術館:15€
・オルセー美術館:12€
・ポンピドゥーセンター(国立近代美術館):14€
・オランジュリー美術館:9€

<観光名所>
・エトワールの凱旋門(登れます):12€
・ヴェルサイユ宮殿:18€
・ノートルダム大聖堂:10€(整理券が必要)

90€(合計)ー 62€(4日券)= 28€のお得!

私は二人で行ったので、合わせて56€もお得になりました。この差は大きいです。ちなみに、個人的には凱旋門に登れたことが嬉しかったです。そもそもミュージアムパスに出会うまでは、凱旋門に登れることも知りませんでした。

ミュージアムパスのデメリット

私はあることに大きなデメリットを感じました。それは…

チケット購入待ちに並ばなくて良いだけで、入場待ち列には並ばなくてはいけない

という点です。これは2日券の購入を検討している方には大きな問題です。なぜなら、入場待ちに時間を取られ、いくつも施設を回ることが難しくなるからです。

美術館は休日に特に込み合います。その入場待ちの列は、気が遠くなるほどであることも。ミュージアムパスは優先でしょう?と思いきや、警備員さんに並べと言われます。この列にです…

奥の方に日が当たって見えるのがオルセー美術館の右側面になります。入場まで40分かかりました。手荷物検査が混むからですね。とはいえ正直、私にとって列の長さの割りに40分は思ったより早かったなという印象です。

しかし、上には上がいました。それがヴェルサイユ宮殿です。とんでもなく並びましたので、ぜひご覧ください。

これが1列でも絶望的なのに、奥に折り返していて、さらに2列あり、合わせて3列あるんです。旅行前は、このくらい混んでいてもミュージアムパスで優先入場できるものだと思っていました。しかし、この入場待ちの列には並ばなくてはいけないのです。勉強不足でした。これを知っていたら、全力で朝一で並んだのに。

まとめ:パリミュージアムパスって必要?

いかがだったでしょうか。美術館巡りをメインで考えている方には特におすすめです。

お値段も非常にお得です。値段的デメリットは2日券でない限りありませんので、安心してミュージアムパスをご活用ください。

ただ、私がミュージアムパスを購入するにあたり、あちこちで調べても、入場待ちの列がこんなに並ぶと書いてあるサイトは見かけませんでした。とはいえ、こればかりは行く日程によって左右されるため、旅程を工夫すれば回避できそうです。

ワンポイントアドバイスです。ミュージアムパスの元を取ろうと思って何施設も回ろうとすると、足がとても疲れます。効率よく見る場所を絞って、素晴らしい旅行を楽しんでください。

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