この記事では、シタディーン(シタディーヌ) レ アール パリ(Citadines Les Halles Paris)をご紹介します。利便性の高いシャトレ-レ・アル駅から徒歩1分以内の好立地です。
総合評価 | |
ロケーション | |
サービス | |
部屋 | |
バスルーム | |
コストパフォーマンス |
- 3つの駅を利用でき、主要な観光名所へのアクセスが良い
- キッチン完備、料理を楽しめる
- ホテル周辺のお店が充実している
- ルームサービス(部屋の清掃)は有料
- 料金はやや高め
シタディーン レ アール パリとは
シタディーンは、ヨーロッパを中心に展開するホテルチェーンです。通常のホテルとは少し異なるアパートメントホテルという業務形態です。
アパートメントホテルは、フランス語ではアパルトマンといい、キッチンや電子レンジ、食器やカトラリー、完備し、ホテルによっては食洗器や洗濯機まで置いてある部屋を借りることができます。
なかでも、パリ中心部に位置するのがシタディーン レ アール パリです。
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パリの拠点として最高の立地
このホテルでまず驚かされることは、その立地です。
ホテルのアクセスは、パリ=シャルル・ド・ゴール空港から、RER B線(パリ高速鉄道)で乗り換えなし、シャトレ・レアール駅で降ります。駅の1番出口(Pte Marguerite de Navarre)から出てください。長いエスカレーターを降りて地上に出ると、すぐ横にホテルが見えます。エレベータに至ってはさらに近いです。
記事トップの写真は、そのエレベータを降りたところから見えるホテルの景観です。徒歩30秒と言って良いでしょう。ちなみに、ホテルの入口はその写真の右下に見える黒く天井が突き出たところです。
さらに驚くべきは、各観光名所へのアクセスの良さです。
このホテルは3つの駅へのアクセスが大変良いです。シャトレ・レアール駅、シャトレ駅、レアール駅の3つだけで、RERのA~D線、地下鉄メトロの1,4,8,11,14号線をカバーしています。旅行中はどこへ行くにも乗り換えが少なく、本当に助かりました。
周辺の観光名所を列挙すればキリがありませんが、私が行った場所からいくつか挙げてみます。
- ルーブル美術館(徒歩圏内)
- オルセー美術館(徒歩圏内)
- 国立近代美術館(徒歩圏内)
- ノートルダム大聖堂(徒歩圏内)
- ディズニーランド パリ(RER A線で乗り換えなし)
- エトワールの凱旋門(RER A線で乗り換えなし)
- ヴェルサイユ宮殿(シャトレ駅からRER C線で乗り換えなし)
ホテルの周辺について
立地の良さは観光名所に近いというではありません。ホテルの周りは飲食店やスーパーがあり、食べ物の調達には困りません。ちょっとしたものでしたら、ホテルの1階外にLE MARCHE DES HALLESという小さなコンビニがあります。朝は早いうちから、夜も遅くまで営業しています。
スーパーでしたら、フランスのスーパーチェーン店「MONOPRIX」が徒歩5分程度のところにあります。食料品、食器、生活用品などほとんどはそこで揃います。
また、フォーラム・デ・アールという大きなショッピングモールが歩いてすぐのところにあります。無印良品やH&Mなどのお馴染みのお店を含む様々なお店があり、ほとんどのものはここで調達できます。
私は朝食にMONOPRIXで購入した牛乳やバナナ、パンケーキを食べました。また別の日には近くのマクドナルドに朝マックをテイクアウトしたり、パン屋で購入したバゲット(いわゆるフランスパン)をトースターで焼いて食べたりしました。近くのスーパーで購入したバターやチーズも活躍しました。
部屋のレビュー
冒頭の評価の通り、実はここまでのことが半分以上の評価と言っても過言ではありません。それほどロケーションの利便性は高いです。とはいえ、まだ部屋の中すらレビューしていませんので、ここからはその詳細を説明したいと思います。
私が宿泊したのは、デラックススタジオルーム ダブルという部屋です。部屋の内装は、基本的に白を基調としたシンプルで綺麗な内装です。思っていたほど広い部屋ではないというのが第一印象です。
ベッドはシングルベッドを2台つなげたもので、ダブルベッド一台を希望していただけに残念です。どちらになるかは選べなさそうです。寝心地はいたって普通ですが、枕の柔らかさがホテルピローという感じでとても気持ち良かったのが印象的です。
さらに奥には、ビジネスホテルクラスではあまり見かけない大きめのソファーがあります。色合いがおしゃれだと感じました。
気になったのは部屋の照明の暗さです。ほぼすべての照明が間接照明なので、すべてをつけてもぼんやりとした明るさです。夜はいいかもしれませんが、朝方や昼間は外の光を取り込まないと暗いです。
防音性は低いと感じました。予約サイトでは防音性が有るようなことが記載されているサイトもあります。しかし実際には部屋の扉からは話し声が聞こえ、壁からは隣の部屋へ椅子が床を引きづる音が聞こえました。
キッチン、備品類
さて、冒頭で紹介した通り、このホテルはアパートメントホテルですので、キッチンは期待できます。キッチンにはIHコンロとシンク、調理スペースや冷蔵庫があります。この部屋にあった備品と、なかった備品をまとめてみましたのでご覧ください。
・テレビ ・冷蔵庫 ・電子レンジ ・食洗器 ・スポンジ ・台所洗剤 ・ポップアップ型トースター(リフトアップ機能付) ・電気ケトル ・コーヒーメーカー ・包丁、鍋、フライパン ・食器 ・コップ類 ・カトラリー ・アイロン ・アイロン台 ・金庫 ・傘1本
・寝巻き ・スリッパ ・まな板 ・鏡(バスルームにのみ)
ご覧の通り、生活するには十分のものが揃っていると思います。特に、料理ができる道具は一通り揃っていました。これがアパートメントホテル最大の特徴と言えます。
旅行中は、朝ご飯や夕食など、簡単なものしか作ってはいませんが、電子レンジやトースターが大活躍しました。食費を浮かせて旅費を節約したい方には特におすすめです。
洗濯機は部屋にはありませんが、ホテルにはあります。洗濯機と乾燥機が各3台で、ホテル規模からすれば少ないです。
バスルームのレビュー
バスルームは、シャワー付き浴槽と洗面所、トイレの一体型です。浴槽があるホテルがいいと思って、浴槽付きホテルを探しました。10月のパリは冷え込みも厳しいためか、浴室の温度が30度に設定されており、浴室はいつでも暖かかったです。
良いホテルですが、シャワーのクオリティは期待しない方が良いです。シャワーの水圧は弱く、水量も少なめで、もっと勢いよく出てくれたら洗いやすいのにと思います。また、水温の調整が難しく、丁度良いところで合わせたと思っても水温が一定でなく、とても暑いお湯が出たり、ぬるくなってしまったりと、なんとも使いにくいものでした。
トイレはごく普通ですが、日本では当たり前のウォシュレットはもちろんありません。フランスでは便座がないことも当たり前だったので、便座があるだけマシですね。トイレットペーパー(ダブル)はやや硬めですが、日本のビジネスホテルと同レベルでした。
まずは、アメニティについてです。
・リンスインシャンプー ・ボディクリーム ・手洗い用の石鹸 ・ボックスティッシュ ・大小のタオルが二組 ・バスマット
・くし ・綿棒 ・歯ブラシ ・髭剃り
写真に少し写っている金属のタオル掛けは、触ると熱いくらいに温められており、タオルなどをかけると翌朝には乾いていました。最終日には持参したボディウォッシュタオルが乾いていて欲しいので助かりました。そのほか、雨に降られたときに衣類を乾かすのにも便利だと思います。
サービスについて
ホテルフロントの方は皆さん英語が話せます。フランスにしては(失礼ですが)気持ちの良い接客でした。ロビーには自由にくつろげるスペースがあり、24時間無料のコーヒーがいただけます。チェックイン時間は15時から、チェックアウトは11時、最終チェックインは深夜0時です。
部屋の清掃や、ベッドメイク、アメニティの交換は基本的にありません。これはアパートメントホテルの大きな特徴です。しかし、有料のルームサービスがあります。洗面所に英語でその点について記載された紙が置いてあります。
そこには次のようなことが書かれています。
- 6泊以上の滞在で週に1回のハウスキーピングサービスがある
- 有料サービスは、スタジオルームが17€、1ベッドルームのアパートメントルームが28€
- コンフォートコーナーに、アメニティ、枕、リネンがある
私は有料サービスを申し込んではいませんが、7泊したので一度清掃がありました。4泊目の金曜日に清掃が入りました。ゴミがいよいよ溜まってきたところだったので助かりました。コンフォートコーナーと言っているのは、1階(日本式の2階) にある部屋で、タオルなどを自由に交換できますので、多少面倒ですがご利用ください。ルームキーが必要になるので、忘れずにお持ちください。
最終日の出発までの間、フロントで荷物を預かっていただくことが出来ました。帰国の便が夜8時だったので、とても助かりました。預け方は、フロントに申し出ると番号の書かれた紙をもらえるので、荷物にそれを取り付けます。そのあと、自分で荷物の部屋に運び入れます。荷物を入れる部屋は、フロント斜向かいのホテル出入口横にあります。鍵を遠隔で開けてくれるので、自分で運び入れる感じです。若干不安は残る預け方でした。万が一を心配なさる方はやめた方が良いかもしれません。
料金について
こちらのホテルは、一応四つ星ホテルだそうで、価格設定はやや高めです。しかし、同じ広さの同じ立地で通常のホテルを予約するよりは圧倒的に安いです。
今の時期が安いのかわかりませんが、私が宿泊した日程はデラックスルームダブルで、1泊31577円でした。平日、土日共に金額は変わりませんでした。少し高いですが、特別な旅行だったので、高めでも広い部屋にしました。ちなみに私はエクスペディアで予約しました。
パリのホテルに宿泊する場合は、別途宿泊税が必要です。こちらのホテルでは、1名あたり 1泊につき 2.53 ユーロ。この税金は18歳未満のお子様には適用されません。私は二人で宿泊しましたので、35.42€をチェックイン時に支払いました。クレジットカード払いで、明細を見ると日本円で4790円でした。
まとめ
ここまで、こちらのホテルのレビューを出来るだけ詳細にレビューしました。私としては、立地は素晴らしいものの、部屋は比較的普通で、期待を大きく上回るものではなかったという印象です。
宿泊費はやや高いですが、パリ中心部に位置し、様々な観光地へのアクセスが良いことが費用対効果のほとんどだと思いました。しかし、宿泊先に選んで後悔することはまずないと思います。主に個人旅行であり、鉄道でのパリ市内観光をメインで考えている方には大変おすすめできるホテルでした。
パリ市内だけでも観光する場所は山ほどあります。建物やお店など、どこを見ても綺麗な景観で、歩いているだけで楽しい街でした。
このレビューが、パリでホテルをお探しの方、このホテルを見つけて予約を迷われている方、アパートメントホテルに泊まってみたい方、様々な方がこのホテルを選ぶ上で参考になるように願っています。
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